推しがいる生活

Snow Man 箱推しファンによる日々の感想です

Ride On Time

フジテレビでオンエアされたのは2019年3月だそうだから、丸一年もあとになった今ごろになって、やっとFODで鑑賞しました。4月22日発売の「滝沢歌舞伎ゼロ」映像を入手する前に、どうしても一度見ておきたかったので。重い腰を上げて色々申し込みました。

結論から言えば、手間をかけお金を払った甲斐が本当にあった。ファンで未見の方は絶対見た方がいいやつです。

 

 

今回は南座初日までの稽古約3週間ぐらい(?)の密着なので、オリジナルの6人がメイン。こーじ君とめめも出てくるし印象深いエピソードがあるものの、やっぱり「6人の旧 Snow Man の(様々な)決意」についてがテーマになっている。

そうはいってもドキュメンタリーだから、「(本人の意図とは関係なく)ストーリー」を語らせられている、という感じはどうしてもする。彼らがインタビューに答えたいくつものエピソードで、どこをどう切り取るかはテレビ側の思惟が働いているはずだから。製作もジャニーズ事務所らしく、もちろん事務所の意向や検閲(?)を通っているはず。

 

ただ、映像のすごさって、本人からかあるいは他人からかに問わず、語られないところに自然に醸されてしまう点だと実感する。

 

たとえばひーくんの『美しい立ち振る舞い』。どんなときも、ただ立ってしゃべっている時もダンスの最中も、常にひたすら姿勢が良く身体そのものが美しく自信にあふれている。体脂肪率Tarzan の連載という客観的事実より、それがずっと彼の内面を映している気がする。そして彼はいつも前を、上をみてそこへ向かって進んでいる。

舘様の場合はその『静謐さ』。途中、衣装?の年配の女性にかなり馬鹿にしたような口を利かれた時、私は見ていてかなり腹立たしかったんだけど、そんな時にも決して感情的にならずきちんと自分の意見を述べることができ、そうすることを臆さない。一方で自身の不足している部分から目をそらさず、常に上を目指し全力で努力する、真に強く志の高い人だということがにじみ出る。

あべちゃんは当然のことながら「一流大学院卒で気象予報士」であることが取り上げられる。そして『(ジャニーズとして)努力の人』というレッテルが貼られてしまうのだけど、観ている人は全くそんな風に思わないのでは? ただ母校のキャンパスを歩いているだけの彼が、どれだけキラキラした魅力的な人物なのかは一目瞭然(見ればわかるやつ)。知性という武器によって Snow Man に必須な人物である、という説明すらもはや不要に思える。

さっくんは、身体能力がすごいメンバー、そして『後輩に厳しい先輩』として登場。前のブログでも書いたけど、初めてそれを知った時にはあまりに第一印象と普段テレビやYouTubeで観るさっくんからかけ離れている気がした。でもすでに分かっていたことだったのでもはや驚きはしなかった。なるほど、「厳しい先輩」とはこういうことか、という客観的事例を観れて本当によかった。

心に残ったのは、さっくんが桜色の衣装を着てバック宙をしたのを観た映像関係者の人が思わず「これはすごい!」と叫んだ時に、それを自分のことのように自慢げな視線をなげた滝沢君の表情だった。あの滝沢君の顔は何度も何度も観たくなるやつ。

もっと印象に残ったのは、さっくんたちが初めてメカ太鼓を試させられた時の滝沢君との会話。滝沢君に「どう?」と聞かれたときに消してネガティブなことは言えない、けどこれはヤバイ、と葛藤し、一瞬無言になるさっくん。やっと落としどころを見つけた時に、すかさずそれに賛同するめめとこーじくん。この人たちすごいな…。

それに対してしょっぴーは美容オタク振りをいかんなく発揮してて、相変わらず自由な人だった。考えること発言することにはなんの裏もない、って感じ。なるほど、彼が愛される理由はこのフリーダムさといい意味での無垢さ(バブさ)なのだな、と今更ながら納得。一方、歌に関してはすでに『Snow Man のメインボーカル』だと思っていたので、ちょっと意外に感じた。本人はまだそう思っていないってことなのかな、謙虚だなぁ。個人的には、嵐の大野君に感じるのと同じように、とにかく歌唱中決めるべきところで必ず決めてくれる、という安定感は抜群。その品質はやっぱり下積み経験が長いことによる蓄積なんだろうと思う。

最後にふっか。彼このドキュメンタリー中、ずーっとずーっと『外見も中身もとにかくイケメン』だった。あの彼一人でインタビューに答えているときの横顔の美しさとまつ毛の長さといったら…(言葉になりません)。もちろん通常営業でちょっとふざけた感じでいる部分も取り上げられているんだけど、それがいちいち、自分以外の人のためだということがすぐ伝わる。たとえば五関君の振り付けの際、「もういちどお願いします」と彼が先輩に頼むところ、あれは自分のためじゃなかったはず。スピードについていけないこーじくんにはすぐそばで寄り添い、休憩中ぽつんとしていた彼を仲間内のゲームに誘う。よく知らない関西ジュニアたち全員をお夕飯に連れていく。らうに太鼓を教えて全力で褒めてあげる。ほんとにお母さんじゃん!聖母マリア様か!

いや、それは彼の深い深い決意の表れでもある。「何度もやめようと思ったけど、このメンバーに会ったから辞めなかった。」って、どれだけふっかはイケメンなんでしょうか!!! もう涙なしには見られないですよ…。

 

コージ君とめめのエピソードもとってもよかった。でも、この Ride on Time は、やっぱりオリジナル6人のものだった。ドキュメンタリーの最中に9人体制になった事実だけがさらっと語られる。6人はそれに対しての心情を特に述べたりしない(述べたのかもしれないが、ドキュメンタリーには出てこない)。遠まわしにふっかが「どうしてもこのグループを守りたかった。そのためにはこれが必要だった」と語る。しょっぴーも「一段上に行くためにはよかった」と。さっくんは「この体制をうまくいかせるために、とにかく何でもやってみるのがいい」と提案する。ひーくんもあべちゃんも、こーじやめめにさりげなく気を使いサポートする。舘様は絡みがほとんどなくて良くわからなかったけど、誰にでも通常営業で接すること自体が彼のやさしさの発露という気もする。

 

彼ら6人の葛藤や悲しみや苦しみは決して語られない。それが無かったはずがないのに。ただ、受け入れた事実と、彼らがそれを前向きに捉えている(捉えようとあらゆる努力をしている)ことを、映像が、彼らの表情や出来事が、真剣勝負の練習風景が、教えてくれる。

 

受け入れる側はもちろんだけど、そんな風に結束し確立された6人の中に入る決断をしてくれた、3人のドキュメンタリーもいつか見せて欲しい。めめは宇宙Sixを去ることにどんな思いがあったんだろう。こーじくんも「もういまさら(関西には)帰れない」のに、どれだけの覚悟をしたんだろう。

でも語ってくれなくてもいいのかもしれない。私たちのような外部の人間でも、コンサート、その舞台裏、YouTube 映像、メイキング映像、9人でのインタビューなどを観れば、彼らの関係性が理解できる。受け入れる側と新規に参加する側、お互いがお互いをどれだけ尊重しているかが、彼らがわざわざ言葉にしなかったとしても伝わってくる。

 

私は嵐さんのファン歴がそこそこあるのですが、Snow Manを見ると嵐さんの後継グループは彼らなんじゃないかって強く感じる。嵐さんたちのように、メンバーのお互いがお互いを尊敬し合っているという関係が、それだけで素敵すぎるから。そしてファンは見た目の美しさやカッコよさ(だけ)じゃなく、美しい人間性やメンバー同士の信頼関係についてくるんだと思うのです。

Snow Manのファンになって本当によかったです。これからも精いっぱい応援していきたいです。Ride On Time、最高でした!!